制作のコツ

製作のポイント・製作サポート依頼

「カンコンにエントリーしてみませんか?」と問いかけた際のもう一つの不安は「どうやって作るの?」でしょう。この不安は主に経営者や管理職に多い様です。意外とどの企業にも社内に隠れた職人さんがいらっしゃいますので、ご安心下さい。昔はビデオカメラで撮影した映像をパソコンの有料ソフトを使って編集するというパターンが多かったようですが、今の時代はスマホで完結します。日常的に動画を撮り、それを見ている時代ですので、思った程の心配はないと思います。もし作り方がわからないときは、カンコン実行委員会がサポートいたしますので、ご気軽にお申し出ください。

●15分間で伝える!
感動物語コンテストは予選も本選も15分以内の持ち時間内でプレゼンを行っていただきます。
前説5分、本編10分が基本ですが、前説を長目にして本編を短めにすることは可能です。しかしながら、本編が10分以上となることは不可です。

●聴衆の「共感力」をMAXにする!
「感動物語」は、職場で起こったドキュメンタリーですが、聴衆の「共感力」をMAXにするプレゼンテーションでもあります。そのためには、ある個人のいい話、ある会社のいい話を、みんなの感動物語、社会の感動物語に高めていく必要があります。

■前説ポイントを述べます
基本的にパワーポイントを使って行いますが、口頭のみでの説明も可能です。
5分間の前説は、見る人の心を揃え、ベクトルを合わせ、見る心の準備をしていただく部分です。「あのエピソードは、あの会社のこと、あの人のこと」と客観的に見られたら、共感力は低下します。これは社会的なこと、皆に関係あること、自分にも関係あることと思っていただかないことには、聴衆の共感準備ができません。前説が共感力の50%を握るといっても過言ではありません。

例えば、本編が、心の病で休業していたスタッフが、仲間の応援でカムバックした話であれば、前説で、日本の心の病の現状をデータで示し、家族や仲間の愛があれば、もっと多くの方が戻って来れるのではないでしょうか?心の病は、働く幸せでしか癒せないのかもしれません。という問題提起が出来ます。

あるいは、本編が、お客さまとの生涯顧客の絆を描いたものであれば、前説では、デフレ不況の中、安易な値引き競争や下請けいじめが横行しましたということをデータや新聞記事などで示し、その上で、もっとも大事なことは、目の前のゲストに全力を尽くすことではないでしょうか?と、問題提起が出来ます。

その上で、「理念」「6S」「CS」「ES」「社会貢献」という企業基盤項目も、前説か本編で触れておくことをお勧めします。

■本編ポイントを述べます
10分以内を厳守願います。基本的に動画が多いですが、ワードを使った朗読やパワーポイントを使ったスライドショーでもOKです。
詳しくはhttps://kancon.org/you-can-enter/ を御確認下さい。

10分間の本編は「起承転結」で構成されます。
起:ひきつける導入
承:盛り上がっていく感情(共感・感情移入)
転:クライマックスの感涙場面(感情移入したものが爆発する瞬間)
結:余韻=これは私のこと・自社のことではないの?

上記の前説と本編は「調理」です。作品は「素材」と「調理」の合作です。素材がとびっきりでないと、調理だけではグランプリは取れないかもしれません。そういう点で、素晴らしい素材と出会うとシェフは燃えますね。素晴らしい素材を活かすのは、調理の熱意と腕です。熱意とは、15分間の流れを練り直した回数です。映像や音楽などの腕は、得意な人の腕を借りられます。大事なことは、妥協なき熱意です。熱意があれば、何度もダメ出しをします。

そして、「これほどいい話だから分からないはずはない」というのは身内びいきは、とても危険です。リハーサルの最後の最後まで、初めて見る人の気持ちでチェックし続けることです。しかし、上記のことは「感動物語」だけではないですね。プレゼンテーションの全てに通用することです。

「上手なプレゼンよりも伝わるプレゼンを、伝わるプレゼンを共感のプレゼンへと高める。これ営業の極意なり」(臥龍語録)

皆さまのご参考になれば、幸いです。ご健闘を切に祈ります。

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